＂P.S.I Love You＂をカヴァーしてみた。
イントロのコード進行
G ‐ G#dim7 ‐ D ～ がいいと思うよ。
＂P.S.I Love You＂の解説記事では G ‐ C# が多いような気がするけどね。実質 響きとしてはあんまり変わらないから どっちでもいいっちゃいいんだけど まあ気分の問題だから。
というのもこの dimコード ポールの好みなんじゃないかと思う。＂Till There Was You＂のイントロと 歌い出しもこれだよね。dim とか Aug とか きっとポールは好きなんだろうよ。
その他 The Beatlesとしてなら ‐6 も多用するね。これはジョンの好みかな。あたりまえだけど ミュージシャンはそれぞれ好みの響きってあるから。
それとこの曲 今あらためて聴いてみると メロディも歌い方も あたかもスタンダードナンバーのような雰囲気を醸し出しているんだな。当時は単純に『ビートルズの曲』として聞き馴染んでいたわけだけど ポールはまるで 当時流行ったクルーナーのように滑らかな歌い方しているんだよね。ロックバンドの歌い方ではない。
ポールは さっきの＂Till There Was You＂にせよ＂A Taste of Honey＂にせよ R＆Bとかロックンロールだけじゃなく ミュージカルナンバーやスタンダートジャズなんかも大好きだったんだろうな。父親の影響らしいね。
昔 ポールが＂Besame Mucho＂って曲を歌ってる記録映像を見たことがある。ごく短い映像で何かドキュメンタリーの一片だったのか。＂Besame Mucho＂って 当時 日本でもラジオではそれなりに流れてたから私も知ってる曲だった。でも明らかにロックバンドのレパートリーじゃないんだよ。今回調べてみたら なんと1959年の紅白歌合戦でも歌唱されたとあるじゃないか！ おォやっぱりそんな曲だったんだ。元々1940年の しかもスペイン語の情熱的な愛の歌だよ。そんな曲だったから その映像見た時はちょっとふざけて歌ったんだろうくらいに思っていた。そしたらなんとその＂Besame Mucho＂さ デビューに際してレコード会社のオーディションでも歌ったらしいんだね！ え～ッ！？ あんな曲 ハタチそこそこのロックバンドであるThe Beatlesがオーディションで歌ったのかね。ブライアンエプスタインはいったいどういう路線で売ろうと思ってたのか。ポールが「歌う」って言い張ったのかね。おもしろいよね。
（そのオーディションには落ちたらしい）
