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Be My Baby:ザ・ロネッツ:DTMカヴァーVer.

youtu.beDTMカヴァーVr.

 

♪ ドンッ ッドドッ カッ ドンッ ッドドッ カッ ♪

何といっても このイントロが印象的だったな。
The Ronettesの"Be My Baby"は フィル・スペクターの傑作として業界では名高い曲だ。Wall of Soundが「後の音楽界に多大な影響を与えた」ということで。
実際 たくさんのミュージシャンがカヴァーしてるし ビーチボーイズブライアン・ウィルスンなんか「理想的なポップス」と絶賛していたらしい。
でも意外なことに ランキングでは全米2位が最高だったようだ。

欧米ではもちろん 日本でも多くカヴァーされてきたらしい。60年代のあの頃 日本の歌手も何人かやってたことを後から知った。最近でも人気は根強く 浜田省吾ってミュージシャン(名前しか知らなかったんだけど) それのライヴ録音ってのをたまたま聴いたら これはすごく良かったね。どっか野外ライヴのようだったな。
浜田省吾山下達郎 それに根本要(スターダストレヴュー)が3人で交互に歌っててね。山下達郎は一人何重唱とかのアカペラアルバムってのがあって それはお気に入りだ(山下達郎の実力はスゴイね)。スターダストレヴューは日本のバンドとしては好きだったんで ヴォーカルの根本要も知っていた。そのライヴでは3人とも気持ち良さそうに歌ってたけど 浜田省吾根本要は何故かセンチメンタルな歌い方だったな。

一方 "Plesase Mr. Postman"って曲がある。

youtu.be

これは 同じく自作自演のDTMカヴァーVr.


これも大ヒットしたね。元はThe Marvelettesで それをビートルズがカヴァー。それをまたカーペンターズがカヴァーしたって曲だ。一般的にはカーペンターズが有名なんだろうか。

”Be My Baby”と”Please Mr.Postman”
この2曲はコンセプトが同じだ。
同じ黒人女性ヴォーカルグループ。
同じリードヴォーカルとコーラスが掛け合いするススタイル(コール・アンド・レスポンス)
同じ軽快なミディアムテンポ。

"Plesase Mr. Postman"は 1961年リリースで Billboard Hot 100の1位獲得してるんだね。
"Be My Baby"がその後 1963年発売。きっと "Plesase Mr. Postman"が大ヒットしたんで いわゆる「2匹目のどじょう」とか「2番煎じ」とかだったんだね。

この2曲は イントロが両方とも飛びぬけてカッコいい。
"Please Mr.Postman" は
"Wait !  ..."  といきなり叫び一発!
"Oh yes, wait a minute Mr.Postman" と すかさずレスポンス。
いきなり "Wait ! " って叫びから入るイントロ 他にあったかなあ。1961年だよ。
後にビートルズがやった "Help" がそうだったね。
イントロでやっぱりいきなり "Help ! " と叫んでた。その後 "I need somebody" と続く。あれも コール・アンド・レスポンスと言えばそうだったな。
" Help !  (I need somebody)  Help !  (Not just anybody)...."

"Be My Baby! の方は冒頭のように
♪ ドンッ ッドドッ カッ。。。 ♪ というドラムスのソロから。

The Marvelettesは 歌い方がより黒人ぽい。それに声にドスが効いてる。

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"Please Mr.Postman"は 先にビートルズで知った。ビートルズはもともとリズムアンドブルースが大好きだったし デヴュー当初はカヴァー曲も多かったんだね。"Money"なんか。そもそもメイジャーデヴューの "Love Me Do"からして(オリジナルだけど) 結構黒っぽかったもんな 今思えば。
ビートルズの"Please Mr.Postman"は The Marvelettesをほゞ踏襲したスタイルだね。でも節まわしなんか やっぱりThe Marvelettesのは黒人特有だ。ドスの効いた声と 力強くて荒っぽい歌い方。

The Ronettesの方は リードヴォーカルのロニーの声が女の子っぽいし よりポップというか大衆受けしそうな仕上がりだ。それとマイナー調なのも曲を印象づけているよね。
(さっき話した浜田省吾根本要の歌い方がメランコリックだった)

ちなみに このフィル・スペクターってプロデューサーは 冒頭述べたように "Wall of sound" で業界に名を馳せ 後に大御所になるわけなんだけど ビートルズの "The Long and Winding Road"も手掛けててね。これはオーケストラやコーラスの入った壮大なアレンジに仕上げている。だけど肝心の作者であるポール・マッカートニーは当初 「この曲はこんなつもりじゃなかった」って怒ったって話があった。
まあでも 結局はそれをレコーディングしたんで ポールもまあ納得したってことだ。

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ところで ビリージョエルは このBe My Babyが大好きだったらしいよ。"Say goodby to Hollywood"のイントロでは マンマ同じ音を出してるんだ。
♪ ドンッ ッドドッ カッ ♪

歌い方もマネているという。で ロニー(The Ronettesのリードヴォーカル)の方も それをまたカヴァーしたんだと。笑える。

♪ ドンッ ッドドッ カッ ドンッ ッドドッ カッ ♪