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『虹の彼方に』オズの魔法使

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(コンピューターミュージック)

 

Vocaloidmegpoid Englishe) は やっぱり発音がうまくいかないなあ。

歌い出しから少しだけ言うと

land の  a
that  I  と繋がる時の  t
skies  の  s
dare  の  ar

その他全編で言えばもっとアチコチある。
発音記号を自在に操れれば少しは満足いく結果が得られるんだろうけどね。

 

それとこの曲に限らずだけど ささやく部分やパンチを効かせる部分という メリハリを もっと表現したいね。
特に 日本語でも  Englishe でもコブシが難しい。
パンチの効いたコブシ(黒人のような)は 非常に難しいだろうな。コブシは母音にかけるからパンチが効かないんだよね。

 

それと意外なのは 実際の人間は シャクリ上げたりフォールで落としたり それから拍を前ノリしたり遅らせたり テンポを揺らしたり といったことをごく自然に しかも多用してるんだね。それをデジタルでわざとらしくなく自然に表現しようとすると これが難しいんだ。やってみると意外だった。

ヴォーカルの表現力から言っても 私のDTMもほんとまだまだだね。

 

それはそうと この『オズの魔法使

主演はジュディー・ガーランドと誰しもが知っている。ジュディー・ガーランドの出世作でありハマり役 というより主題歌の”Over the Rainbow”は 一生涯ジュディの代名詞と紹介されるほどの大ヒットとなった。

ジュディ・ガーランドの晩年は薬物との戦いだった。 | 世界雑学ノート

しかしだ。
この役は当初シャーリー・テンプルの予定だったってこと あまり知られていないんじゃないかな。私は 『どこかでそんな記事見かけたな』程度には知っていた。しかし今回調べてみて 映画製作の意外な裏事情を知ることができて面白かった。
シャーリー・テンプルって 当時あまり興味はなかったけど 歌ったり踊ったり(タップダンス)している映像は見ていた記憶はある。6歳にしてすでに"20世紀フォックス社の全財産に匹敵する" というほどのドル箱スターだったという。しかも誰からも愛される性格でもあったようで 「アメリカの天使」「無垢のアメリカ」などと称賛される "健全なアメリカの善良なアメリカの少女"だったんだろう。

書肆ゲンシシャ/幻視者の集い Twitterren: "「シャーリー・テンプル(Shirley Temple)」。アメリカのハリウッド女優の子役時代の絵葉書になります。6歳で天才子役として注目され、大恐慌や戦争の中、人々の心の支えになりました。彼女の名前にちなんだカクテルも存在し  ...

オズの魔法使』のウラ話はこうだ。最初からシャーリー・テンプルに照準を合わせていたメトロ・ゴールドウィン・メイヤーでは シャーリーに衣装をつけて主題歌を歌わせるカメラテストまでした。そのうえで社長が「この役を演じられるのは彼女以外にいない」というほど入れ込んだようだ。

ところが 言うまでもなくシャーリーは20世紀フォックスの至宝。そこでメトロ・ゴールドウィン・メイヤーが打った手というのが大胆だった。なんと クラーク・ゲイブルとジーン・ハーロウ2人をパックにするという驚きの交換条件で交渉したんだと! 看板スターをだよ。そんなことあったんだねぇ!
これで一端は貸し出しが決まったものの しかしこれまたなんと 肝心のジーン・ハーロウが病気で急死してしまうという なんともドラマチックな展開が待っていた。そんなこともあったんだ! で 結局話は流れてしまったんだとさ。

つまり 世界中誰もが知っている"オズの魔法使" "ジュディー・ガーランドのドロシィ"は 言うなれば ジュディーが"おこぼれ"で頂戴した宝物だったというわけだ。ジーン・ハーロウの件がなければ ジュディも『オズの魔法使』に出演していなかったわけだし むろんOver the Rainbow も歌ってなかったんだもんな。

その後のジュディーは 周知の通り 溢れる才能とパワーでハリウッドを席巻する大スターに昇り詰めるわけだけど(ミッキー・ルーニーとのコンビでも無数の映画を撮ってたな) 晩年はアルコールとドラッグで辛い人生を送ったみたいだ。レネー・セルウィガーで『ジュディ』って伝記映画があったね。観てないけど。きっとその辺りの溺れもがく姿が描かれているんだろう。

う~ん 「事実は小説より奇なり」っていうけど 僥倖から栄光 そして辛酸 人生わからないもんだね。

ついでに言うと 娘のライザ・ミネリ

ミュージカル界最高のスター ライザ・ミネリ: こども合唱劇団ソレイユ通信


ジュディー・ガーランドと言えばライザ・ミネリ
ライザ・ミネリと言えば『キャバレー』だよ。
カッコよかったね。可愛かったというべきか。明るく健気に生きる だけどどこか物悲しい雰囲気もあるキャバレーの踊り子役だった。アカデミー賞やらゴールデングローブ賞やら受賞して 華々しく一躍大スターに突き抜けたもんね。
(ただしあの映画に関しては 同じ芸人役のジョエル・グレイって俳優が異彩を放っていたな。この人も元は舞台出身で ブロードウェイ版キャバレーでもトニー賞を受賞するほどの芸達者だった)

ライザは むろんアルバムを何枚も出してたし パワフルな歌とダンスが圧倒的だった。これはママ譲りだよね。ダンスはダイナミック 歌もシャウトしたりスウィングしたり ああいうスタイルはまさにヴォードヴィル風なんだ。それにルックスも ボーイッシュでクリっとした真ん丸目玉が強烈なオーラを放ってて いかにも"スター"だったよね。アメリカではもちろん大スターだったわけけど 日本でも結構人気あったんじゃないかな。私もアルバム何枚か買ったよ。

でもそのライザもね やっぱりアルコールやドラッグでかなり悲惨な生活を送ることになってしまう。入院 リハビリ 復活を繰り返したらしい。これも残念ながらママ譲りだ。

若くして急激に栄光のてっぺんに昇りつめてしまった結果 足元に空いた欠落も大きくて 崩れるとその勢いもまた急激だからなかなか抜け出せないんだ。

やっぱり 「事実は小説より奇なり」だね。