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「君は天然色」大瀧詠一.DTMカバー

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コンピューターミュージック

 

【あの頃 すでに懐かしい感覚で】

この曲 当時よくTVコマーシャルで流れてたね。あの頃 "すでに"懐かしい感覚で聞いていたんだよな。

♪ 渚をすべるディンギィで・・・ ♪

アメリカン"で "夏"で "ビーチ"で "女の子"で・・・

懐かしい感覚ってのは '50~'60年代のアメリカンポップスって みんなこんな感じだったからだよ。私はアメリカヨーロッパのポップスばかり聴いてたから。

この曲は TVのコマーシャルで流れる一部分しか知らなかったし ましてや大瀧詠一なんて名前も知らなかったけど 今調べてみると この人 その筋では絶大な人気を誇ってたんだね。今やレジェンドらしい。そしてやっぱりアメリカンポップスの洗礼をたっぷり浴びた人だったんだ(もちろんその後のBeatlesからもかな)
だからこの曲もアメリカンだし 『どっかで聴いたような』って "すでに"懐かしい感じがしたわけだよね。

今回 確認してみると やっぱり実はそっくりな曲が何曲かあった。
それを指摘してる記事もちゃんとあるんだね。当時 真向批判した人もいたらしいけど あまり相手にされなかったようだ。逆に信者みたいな人も未だに多いのが面白い。
そこから 自分の記憶を織り交ぜて辿ってみよう。

 

◆◆◆ 
♪ くちびるつんと尖らせて 何かたくらむ表情は ♪

The Pixies Threeの "Cold Cold Winter" がまったく同じだね。
このグループは日本での知名度は低いけど 白人女性3人組で典型的なアメリカンポップス。こういう曲調って 歌い方も含めて いかにもオールドアメリカンポップスだね。

当時は 黒人も白人も 女声ヴォーカルグループって意外と多かったよな。
The Chordettesの4人のハモリは 子どもだった私に「アメリカの響き」としてシッカリ入り込んでいた。他にも The MarverettesとかThe Ronettes ちょっと毛色は違うけどAndrews Sisters(これもアメリカンなハモリだね) 大御所ではSupremesね。ダイアナ・ロスが大スターになった。

The RonettesのBe My Babyのイントロ カッコよかったもんな。
♪ ドン ッタタンッ カッ ...♪
これはビリージョールが Say goodby to Hollywood でイントロをまんま持ってきてるね。好きだったらしいよ。歌い方も似せてるって話がどっかに載ってたけど そうかなあ。
そしたら今度はそのロニー(The Ronettesのリードヴォーカル)が ビリーのをカヴァーしてって...。ん~ いいねえ。遊んでるねえ。

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◆◆◆
HoneyCombsの "Colour Slide" 

連符の感じや 全体の作りが非常によく似てる。フレーズの切れ目で ♪ ッジャジャッ ッジャジャッ ♪ ってカッティング入れるとこも。
しかも詞の方でも "Colour Slide" ⇒ "Colour Girl"  までいっしょ。
こっちはイギリスのバンドで 日本じゃあんまり売れなかったと思うけど ラジオでは聞き覚えがある。Beatlesの潮流に乗って? 来日公演もやったらしいけどそれは知らない。

ハニーカムズ/THE HONEYCOMBS/ザッツ・ザ・ウェイ/THAT'S THE WAY ...

 

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こいつもソックリだぞ。

「涙のクラウン」Gary Lewis and the Playboys

涙のクラウン Everybody Loves A Clown - GARY LEWIS & | ポップス ...

当時 それをキッチリ指摘 批判した人もいたらしいけど そうだよね。
もちろん曲の出来からすれば「君は...」の方が断然洗練されてるけどね。

それにしてもこの写真。当時はネクタイにジャケットなんて みんな"ちゃんとしたカッコウ"してたよな。アイヴィースタイルだ。Everly Brathersとか Righteous Brathersとか。The Beatlesだって揃いのスーツにネクタイ それにブーツだったもんな! お揃いのスーツだよ? 今じゃ考えられないよ。メジャーデヴュー直前まではリーゼントと革ジャンでツッパッてたんだ。不良っぽいのを受け入れる土壌が まだ大衆にはなかったってことだろうね。The Beatlesを小綺麗にさせたのはブライアン・エプスタインだったってことだけど その戦略 見事に大当たりだったな。
(The Rollng Stonesは 音楽からしても容貌からしてもむしろ不良っぽさ残してたけど あれは売り方だったのかね? 元はみんなお坊ちゃま達だったらしいから)

◆◆◆
まったく関係ないけど

このGary Luwis のお父さんってのがコメディアンのJerry Lewis って人でさ いわゆるドタバタ喜劇。めちゃくちゃな演技する人だったな。Dean Martinと共演で「底抜け〇〇〇」ってコメディ映画やたら作ってた。

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関係ないつながり?で

Gerry and the Pacemakersってバンドがいた。
これのプロデュ―サーが かのGeorge Martin !
マネージャーが これもかのBrian Epstein !  だったんだ。
で このバンド イギリスではBeatlesと抜きつ抜かれつのヒットを連発したけど 日本ではナゼかあまり人気が出なかった。
でもね 彼らの歌った "You'll Never Walk Alone" 
これが 故あったリヴァプールFCイングランド プレミアリーグ)の応援歌となったんだ。オフシャルソングのようなね。そしてそれがやがてはサッカー界の世界的超有名曲になっちゃったんだね。だから日本のサッカーファンでも曲だけなら誰もが知ってるんだ。

(この "You'll Never Walk Alone" 曲自体もカッコイイんだけど リヴァプールの本拠地アンフィールドでは サポーターが毎試合 大合唱するんだよ。スタンドを埋めた数万人のサポーターが精魂込めて絶唱する。その光景はいつ見ても感動するよね)


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【王道のクリシェ

話 戻って
でもこういうコード進行ね 大昔から定番というか王道パターンというか むしろ・・・だらけと言っても過言ではないよね。

「霧のロンドンブリッヂ」=Jo Stafford って曲があってさ。
(これもどっかのブログでちゃんと言及してた。知ってる人は知ってるんだ スゴイね)
1950年代後半で 私は小学生くらいだったのかな 好きだった。まだはっきり覚えてるよ。
ゆったりしたスタンダードナンバーだから雰囲気はまったく違うけど あれもコード進行がこれだ。
Ⅰ/Ⅰ6|ⅠM7 /Ⅰ6| ⇒ Ⅱm/ⅡM7 | Ⅱ7/ⅡM7... っていう流れ。

♪ ッババ~バ バ~バ~バ...♪ 
男性コーラスがイントロをリードすると 
♪ I walked on Londonbridge last night ♪
ジョースタッフォードがスパッと割って入る。
気持ちイイよね。スタンダードナンバーというか こういう曲 昔から好きだったなあ。
でその後
♪ I saw you by the lamppost light  ♪
ってつづくわけだけど この2行4小節 あらためて聴き返してみると 出だしが同じだったんだ! 
♪ 渚をすべるディンギィ―で 手を振る君の小指から ♪
コード進行もメロディも同じだった。
やっぱり"懐かしい"はずだよ。小学生の頃好きだった曲と同じなんだから。

   
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こういう クリシェとか循環コードとかって 世界中にいくらでもある。要するに 一般的に人が気持ちいいと感じる音楽ってのは 似たりよったりってことなんだよね。世界中がみんな大好きっていう。

つまりさ この大瀧詠一って人は音楽のアイアンシェフならぬ "アイディアシェフ"ってところなんだな。あの頃の曲にどっぷりつかってて あれやこれや当時の素材をアレンジして新作料理として提供する。そういう才能ってことだと思う。

 

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グループサウンズや演歌と同じじゃん

彼は「はっぴーえんど」ってバンドをやってたらしく その標榜するところは"日本語をロックに乗せる"ってことだったようだ。
そのバンドのギタリスト(これが天才ギター少年と言われたらしい)がインタビューでこんな発言をしているのを見た。
グループサウンズって歌謡曲の延長で・・・」
まあ バカにしてたのかな。

そこで今回 そのはっぴーえんどの曲ってモンを聞いてみた。
そしたらなんのことはない その自分ら自体が『グループサウンズみたい』じゃないか! 否定してたグループサウンズみたいだったのと しかももっと驚いたのは演歌のような湿った感じさえもしたことだ。1~2曲しか聞いてないけどね。
これが「日本語をロックにのせる」音楽か!?

でもまあ この曲はいいよね。
古き良きアメリカンサウンドがする。
サウンドはね)
鈴木英人のイメージだな。

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◆◆◆
ファッションセンスが トホホ

さてこの人 知らなかったが ものすごくたくさんヒット曲出してたんだね。自分で歌うだけじゃなく 他の歌手への提供も多数 CMソングに採用されるものも多数だったらしい。

ただね どうでもいいけどファッションセンスがさあ。
アメリカンポップス大好き人間のわりには 見た目がどうなの?って話だよ。
「はっぴーえんど」の再結成動画ってのみると ファッションがヒドイ。昭和の昔の喫茶店のマスターみたいなんだよ。なんせワイシャツに地味なベストだよ!(昔の喫茶店のマスターってナゼかチョッキ着てたんだ。チョッキに蝶ネクタイね。チョッキ着てればオシャレだって感覚だったんだろう)
他のメンバーもみんなおしゃれじゃない。細野晴臣なんて(彼もあんなところにいたとは知らなかった。YMO結成前だって)昔のSF映画の宇宙船乗組員みたいなんだ! ギョエーッ なんだコイツら!
バンド全員地味で ロックな感じがまったくしないんだな。まさかそこを狙ってたのかねえ。

ビートルズは何を破壊したのか?アメリカンポップス史における ...

 

◆◆◆
サウンドアメリカン 歌詞はウジウジ】

さわやかで乾いたサウンドに隠れちゃってるけど 歌詞が意外にもウジウジ。今回初めて歌詞を見てみたら いやいやとんでもなく暗くて未練タラタラなんで驚いた。
なんせ全編 昔の彼女への思いをいつまでも引きずってるだけなんだ。
(ではあるものの この曲は有名なだけに作詞過程の裏話ってのも紹介されてる。
"感動秘話"ってヤツだ。
『裏にはこんな辛い事情があったんですよ』『こんな深い友情があったんですよ』と。そして ちゃんとそこに感動するファンが多いらしいんだよ。『背景を知ると深い』ってね。こういう話好きな人多いからね。けど そういうの私はいらない)

大瀧詠一知らなかったくらいだから 作詞が誰かももちろん知らなかった。で 今回歌詞を見てみたら これが驚きのトンデモウジウジソングだったというわけだ。
この作詞家 大嫌いなんだよ。当時はむろん知らなかったんだけどね。

 

この歌の ウジウジだったり 言葉の使い方がヘンだったりの点 いろいろ羅列してみる。
その"感動秘話"はおいといてね。
あくまで"別れた彼女を想う" って想定で。

◆◆◆
「今 夢枕に」

まず 「今 夢枕に」って歌詞。
そのあと「・・・を願う」って続くんだけど 夢枕って本人が意図しないのに 夢に何かが現れる状態を言うんだよ。「死んだばあちゃんが夢枕に立ってて...」。
「イマ」「ユメ」「マクラ」どれも音が柔らかい。きっと「今夢枕」ってフレーズが気に入っちゃったんで ともかく使おうってことだったんだな。

◆◆◆
「別れの気配をポケットに隠していたから」

これは気が利いてるけど あざとい。
「これいいねえ」と言わせるために書いたような詞だ。
あざといウケ狙い。まあ ヒットメイカーってこういうことするんだね。

◆◆◆
「写真に話しかけてたら」

写真に話しかけるって ミジメだろ。
別れた彼女(という想定)だよ? 自分オジサンだよ?
情けなくってみっともないだろ。

◆◆◆
「今より眩しい」

これ ヘンだ。
だって 過ぎ去ったあの頃は「今より眩しい」に決まってるじゃん。若くてキラキラ輝いてたんだろうからさ。
輝かしい青春はすぎちゃったのに「今〈なお〉眩しい」ならわかるが。

◆◆◆
「夜中まで長電話して受話器持つ手がしびれたね」

このくだりはイイよ。確かにそんな青春が。
でも 仲良く昔話してるならほほ笑ましいけど 相手はもうとっくに別れたヒトだ。
「だから?」ってなもんだぜ。これもキモチワルイ。
(でもホントは長電話で痛くなるのは手じゃなくて ずっと受話器を押しつけてる耳なんだよな。最近じゃハンズフリーだからどっちもないけどね)

◆◆◆
「耳元に触れたささやきは今も忘れない」

これもキモチワルイ。もしこんなこと口に出して言ったら 今ならセクハラかもな。
「耳元に触れたささやきは今も忘れない」だなんて生々しすぎて 『エーッ キモッ!』じゃないか?
一見美しくロマンチックな言い回しだと感じる人もいるかもしれないけど 客観的にみれば "いつまでも思い出にすがりついてるだけのキモイ男"。

◆◆◆
「渚をすべるディンギー

テレビCMであまりにも聞き慣れてしまって疑問にも感じなかったけど
♪ なぎさをすべるディンギーで...♪ ってフレーズ。
恐らく この曲でもっとも有名な?フレーズじゃないかと思うし 私はこの部分しか知らなかったわけだが ふと気づいてみればこれがヘン。

だって
ディンギーは"なぎさ"を滑れない。
ディンギーが滑るのは水の上 "水面=みなも"だ。
砂の上は滑れないんだよな。
(昔 ディンギィに車輪をつけたような乗り物があって それは砂浜を走るヤツだったけど)

◆◆◆
「思い出は...色をつけてくれ」

♪ 思い出はモノクローム 色をつけてくれ ♪
(このフレーズもきっと ファンの間じゃ評価高いんだろうな。でも)

思い出は時を経てモノクロームになる。それが人生 月日の流れってもんだよ。
あの日はもう返らない。思い出は薄れゆくんだ。だからこそ切なく 美しい。
それを 今さら色をつけてくれ?
誰につけてもらう?
で? どうすんの?

 ◆◆◆
「もう一度そばにきて」

「もう一度そばにきて」ってさ 最後にダメダメのダメ押しかよ。
「そばにきて」!?
あ~ キモチワルイ!

 

こんなヤツ 彼女からすれば別れて正解だ。
これ ヘタすりゃストーカーじゃん。

 

 ◆◆◆

結局 ハナから終いまで 芯からのウジウジソングなんだなこの歌詞は。

はてさて この作詞家(そう この人もそのはっぴーえんどのドラマーだったって)
超売れっ子だったらしいし
今や大御所って言われる存在だし
何より この歌詞には感動秘話が潜んでいるんだし...

でもね  

大っ嫌いなんだ。

 

 鈴木英人 ローズレッドロードスター

 

◆◆◆

さて この再現DTM
イントロの連符からしてなかなか難しい。

実際弾くのも難しそうだけど DTMでそれらしく聴かせるのも難しいねえ。単調なベタウチみたいにならないよう いろいろ工夫はしてるけど いまひとつ納得できない。
BeatlesのAll my lovingも全面的に連符連符連符! 弾くのはタイヘンだ)

◆◆◆
あ イントロって言えばね 山下達郎のライブ音源ってのがあってさ それ聞いて面白かった。
イントロで一発 ♪ドゥン♪ って アウフタクトが入るんだけど これBeatlesなんだよ。知らないよね。
それとエンディングもBeatlesを彷彿とさせる音になってるんだな。ステージのライブだし 「イッチョBeatlesカマそうぜ」ってなノリで楽しんでやったんだろうね。いいよ 聴いてるこっちもニンマリだ。
この山下ライブ演奏は 全体的に大瀧Ver.をほゞ素直に踏襲している。
そしてこのDTMでは その山下ライブVer.をほゞ素直に拝借している。

オールディーズ・懐かしのアメリカンポップス30曲勝手にヒットパレード ...

大滝詠一の方をあらためて聴いてみると 典型的なポップスをまんま再現してるんだね。こんなに明るいのかってくらい明るい。
ヴォーカルを追っかけて半音ずつ降りてくるクリシェ(この曲のイメージを決定づけてる部分)の音なんて 驚くくらい昔のポップ感まんまなんだ。

◆◆◆
ロックっぽいのは間奏に入る直前だね。
♪ ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ ♪ って半音ずつせり上がってくとこ。これもよくあるパターンではあるけど 『さーッいくぞッ!』って やってる方も聴いてる方も やっぱりウキウキするよ。

その間奏は 意外とシンプルであっさりしている。まあ 昔はテクニック的にもあまり複雑なことはしなかったから。

ここではオルガンをサックスで置き換えたけど オルガンも昔はよく使ってたな。"ハモンドオルガン"ね。エレクトーンが出る前だ。
エレキギターエフェクターなんて使わずクリーンな音だね。しかも懐かしいアームを使ってキュイーンとやってるからDTMでもちょっとやってみた。今の人たちはアームなんて知らないかもな。

◆◆◆
それと 大瀧詠一山下達郎もキィが高いんだな。どうやら二人とも高音がウリだったらしい。このVocaloidでは 女声でもあり DからB♭へ下げてるけど それでも若干苦しそうな。

◆◆◆
Vocaloidは ナゼかやっぱりところどころ発音がうまくいかないな。日本語でも。

後は 肝心な? " girl "  の「 rl 」の音が 日本語Vocaloidには出せないね。残念だな。

◆◆◆
このDTMではアコースティックギターは使ってない。残念ながら。
君は天然色」の記事をWebで見ると ギター5本使ってるらしいね。ギター5本のストロークなら確かに厚み出るだろうな。
でもDTMだとね そもそもギターストローク再現するの手間がかかるんだ。ギターの音って 「ジャーン」と弾いても全部ズレてるわけで ぞのズレと1本ずつの音量の設定。それがダウンとアップ両方行き来するわけだからね。
しかもそれを5本重ねてもなあ 迫力出るかなあ とサボってるわけさ。

 

DTMもなかなか難しいわ。

 

 

フィービー・ケイツ | MEN'S Precious(メンズプレシャス)