コンピューターミュージック
Cubase + Vocaloid
これは コブシの練習のための選曲です。
あんまりうまくいかないですねえ。
コブシって 母音の部分を回すんでね。で その母音は そもそも音にハッキリした角がない。ですから細かく音程を変えてもかえって稚拙な感じに聞こえてしまうんです。
私のVocaloidの知識では 音をこまぎれにしてコブシにしています。
「南国土佐を」の「と~さ~を~」の部分
これ全部 音をぶった切ります。
「と~/お/お/お/さ~/あ/あ/あ~/を~」ってな具合。
62分とか32分とかにぶった切るわけです。それで強弱をつけて...
でも全部母音なんで なかなかコロコロ回ってるように聞こえないんですね。ボヤケてしまう。
スティーヴィーワンダーだってコロコロ回してますもん。もっといいやり方見つかるといいんですが。
さてこの曲です。
ペギー葉山が歌って大ヒットしたわけですが 最初は歌うのをシブッたんだそうですよ。なんせ彼女はジャズ歌手だったんですからね。この曲 何となく演歌っぽいですよね。まあ演歌かどうかはさておき 少なくとも民謡ですよね。地の人が気持ちよさそうにコブシを効かせて唄うのが民謡でしょ。ジャズのペギー葉山になぜこの曲の話が行ったのかはわかりません(最初はNHK高知の記念番組だったとか) 「ペギー」なんて名乗ってジャズを歌ってたんなら 多少"お高くとまってた"のかもしれませんよ。学校もキリスト教の青山学院なのでお嬢様だったのかも。
『なんでワタシが?』とシブッたんでしょうかね。
今回あらためて最初のレコード版を聴いてみると ずいぶんブッキラ棒に歌ってるんで意外だったんですが まさか嫌々歌ってたとかッ!?(う~ん ありうる)
この数年後 ペギー葉山は『学生時代』を歌って これもヒットした。ところが面白いことに こっちは作詞作曲の平岡清二が余り気に入っていなかったらしい(ちなみに平岡清二もジャズの人で この曲は逆にポピュラーっぽい!)。
つまり
『南国土佐を後にして』は歌手がシブッたけれど曲はヒットした。
『学生時代』は作曲者が気に入っていなかったけれど曲はヒットした。
こんな例 けっこうあるんですよね 音楽の世界だけじゃなく。
こういう歌謡曲って郷愁を誘うように作るんでしょうけど この曲はいわゆる「ご当地ソング」でもあるわけで(元々は 大陸へ出兵していた高知出身の兵士たちが歌っていた歌だという) 特に土佐の人にとっては我が故郷の唄として特別なものなんでしょうね。
「クニの父さん 室戸の沖で・・・」
「ワタシも負けずに 励んだあとで・・・」
なんて 定番ですけど泣かせる親子の情を唄ってますもんね。