(Cubase + Vocaloidによるコンピューターミュージック 私家アレンジ版)
これは Cubaseのピッチベンドを試したくて取り上げました。
シャクったりフォールさせたりを試すには ヴォーカルより楽器の方がやり易いかなということと 中でもサックスは 実際の演奏でもシャクリを多用する楽器ですからね。というより むしろ ストレートに吹くのは意図的な箇所だけ というくらいほゞ全編にわたってシャクリまくりですもんね。
やってみた結果 まあ 演奏としてはそれらしく うまくいってます。シャクリの幅も任意に設定できるし 例えば 音程差五度の場合で 半音下からプリっとかけるのか ルート音から一気にブワーっとシャクリ上げるのかなど やってみるとなかなか面白いんです。
また 音程差がある場合なら ピッチベンドではなく 細かく一音ずつ刻んだ音を並べて繋ぎ シャクリを表現するやり方もありますね。
しかしどちらにせよ 全編仕上げるには 一音一音設定するのでとてもメンドクサイ! もしかすると もっと効率的なやり方があるのかもしれませんけどね。
さて A Felicidade
アントニオ・カルロス・ジョビン作で もうスタンダードといってもいいくらいの存在ですね。
一年を カーニバルのためだけに生きるリオの人々の悲哀を歌った曲です。カーニバルのために 生活と人生すべてをかけて生きる人たちが 少なからずいるんですよ。
のっけから「悲しみはずっと続く 喜びはすぐ終わる」と歌っています。映画『黒いオルフェ』の挿入歌で 邦題は「悲しみよこんにちは」とつけられていました。
『黒いオルフェ』は若い黒人男女の悲恋物語でして カーニバルを背景にしているので 全編サンバのリズムの横溢する ギラギラしたようなブラジルが描かれていました。
昔 ナゼか おじいちゃんのウチでTVで見た記憶があるんですが その全編にわたり鳴り響くサンバのリズムに おじいちゃんが辟易していた様子が思い返されます。
ジョビンは ボサノヴァ創設者のひとりで 知的で非常にクールに歌う人です。ピアノを弾いたりギターを抱えたり。そのピアノは 音数の少ない ジャズっぽいオシャレな演奏です。
しかしジョビン本人はごくクールに歌いますが それ以外の人たちのヴァージョンは 哀愁たっぷりの「嘆き節」 日本なら演歌という感じのものが多いですね。
この私家版では サックスをメインに ピアノのオブリガートと 流麗なストリングスとコーラスをつけて ややメランコリックな雰囲気を醸し出しています。
ホントはヴォーカルも入れたかったんですが Vocaloidではポルトガル語をうまく表現できません。