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「木綿のハンカチーフ」私家アレンジ版

youtu.be

Cubase + Vocaloidによるコンピューターミュージック 私家アレンジ版)

 

盗作ですね この歌詞!

 ボブ・ディラン:作詞(1964)
松本隆:盗作(1975)

 

見てください
以下 上がボブ・ディランの詩 カッコ内が松本作。

 

恋人よ
(恋人よ)

私は船出する
(僕は旅たつ)

向こうから贈れるものはある?
(君への贈り物探すつもりだ)

いいや 贈ってほしいものはないよ 
(いいえ ほしいものはないのよ)

ただ穢れずに帰って
(ただ都会の絵の具に染まらないで帰って)

闇夜の星も
(星のダイヤも)

深い海のダイヤモンドも
(海に眠る真珠も)

君のキスの方がいい
(あなたのキスほどきらめくはずないもの)

じゃあ 西風 嵐に気を付けてね
(木枯らしのビル街 体に気を付けてね)

いつ帰るか わからない
(僕は帰れない)

 

ボブ・ディランの『スペイン革のブーツ』とまったく同じなんです!

私はこのことを 今回初めて知ったんです。DTMで取り上げるにあたり 歌詞の確認をしていたら です。
松本隆という 今では大御所となっている人の作詞ですよ。当時 それをきっちり指摘した評論もあったようですが 当のご本人は「着想は得た」とのたまって済ませていたらしいです。一部では有名な話だったということですが 結局 お咎め無しだったんですね。

それどころか 今や"名曲"としての誉高く ご本人 あちこちのインタヴューでもっともらしいご託宣を並べています。しかし上記したディランの元歌を知れば それらが後付けの嘘っぱちだということがわかります。ナゼみんなもてはやすんでしょうかね。

当時 アメリカの著作権業界からすれば 日本の小さなマーケットの出来事なんて眼中になかったのかもしれませんね。だとしても 日本の音楽人たちは 黙って見逃していたんでしょうか。松本隆も 厚顔無恥というか肝っ玉が太いというか。

しかし歌は大ヒット(曲は筒美京平)。松本も この後売れっ子作詞家になっていったらしいし 「売れたモン勝ち」なので 後からとやく言ってもしょうがないってことですね。

歌謡界だけじゃなく 建築家の安藤忠雄もそうですが あまりにも有名になってしまうと 誰も批判できなくなってしまう。

しかしこうして あらためてディランの詩と並べてみるとね。
驚きですよ。

=男女の掛け合い形式を借用。

=状況設定と展開もまったく同じ。
(男女の立場のみ入れ替えている)

=言葉も ほゞすべて盗用(翻訳)

いやー 佐野研二郎佐村河内守かってところです。
こんなこと許されてるんですねえ!

(まあ ボブディランにとっちゃ痛くもかゆくもなかった)

 

さて話変わって
Vocaloidで裏声の出し方がわかりません。ですので 高音で苦しいところが出てしまってるんです。

「僕は旅立つ」の「つー」

「君への贈り物」の「のー」

「都会の絵具に」の「にー」

なんて箇所ですね。本家の太田裕美は 聴き返してみると 意外と裏声を多用してるんです。軽々と 無理なく歌い切ってますよ。